初めに
2020年の年末ごろに話題になったM1チップを搭載されているMacBookを販売されました。気になった僕も購入しましたが、仮想マシンのインストールがうまく行けませんでした。VirtualBoxにWindows 10を入れることができましたが、起動できませんでした。Parallels Desktop 16を購入すると問題なくできますが、毎月料金がかかるので無料のものがないか調べてみました。VMware FusionはM1用の版を今年中リリースする予定という情報がありますが、たぶん秋ごろだと思います。今回はUTMを利用してWindows 10をインストールしてみたのでメモとして残したいと思います。
UTMでUbuntu 20.04とUbuntu Desktop版をインストール方法も以下の記事で提供してきます。宜しければご覧ください。
事前準備
以下のものを準備する必要があります。
- UTMのインストール
- Windows 10 ARM版のイメージのダウンロード
UTMのインストール
UTMがインストールされていない人は以下の記事を参照してインストールしてください。
Windows 10 ARM版のイメージのダウンロード
Windows 10 ARM版のイメージは windowsinsiderpreviewARM64 からダウンロードできます。ダウンロードするために、Windows Insider Programに登録する必要があリます。こちらのプログラムにまだ登録していない人は以下の記事を参考して登録してください。
windowsinsiderpreviewARM64 にアクすると以下のページが表示されます。
【Windows 10 Client ARM64 Insider Preview – Build 21354】ボタンをクリックしてダウンロードしてください。※ビルドの番号はダウンロードするタイミングで更新される場合があるので、ダウンロードする時点の最新ビルド番号で構わないです。

UTMを使ってWindows 10の環境を構築
事前準備が完了したら、以下の手順に沿って、UTMにWindows 10環境を構築しましょう。
UTMを開き、新しいマシン作成するボタンをクリックします。

仮想マシンの名前を入れて、タイプ(Stype)にオペレーティングシステム(Operating System)を選択してください。

システム(System)タブをクリックして、以下の画像のようにアーキテクチャ(Architecture)とメモリ(Memory)を設定します。アーキテクチャでは ARM64 を選択し、メモリではパソコンのメモリの半分を設定すると推奨されています。僕のPCのメモリは8GBなので4GBを設定します。

次はドライバー(Drivers)タブをクリックして、Import Driver ボタンをクリックしてください。
すると、ドライバーを選択するウィンドウズが表示されるので、ダウンロードしたWindows 10 ARM版のイメージを選択してください。

ドライバーのインポートが完了したら、インタフェース(Interface)に NVMe を選択してください。

次は New Drive ボタンをクリックしてください。以下の画像のようにポップアップが表示されるので、Removable をチェックしてください。
終了したら、Save ボタンをクリックしてください。

仮想マシンリストにWindows 10が追加されています。以下の画像のように当該マシンを選択して、起動ボタンをクリックしてください。

しばらく待ったら、Windows 10のインストール画面が表示されます。マウスが上手くコントロールできない場合、以下の画像のように赤い枠のボタンをクリックすると仮想マシン内でマウスを制御できるようになります。ホストマシンでマウスの制御を取り戻したいときは Control+Option を押してください。

これで作業が終わりました。お疲れ様でした❣
UTMにインストールしたWindows10にファイルのコピー、ペストを許可する方法
Macbook M1からUTMにインストールした仮想マシンWindows10にクリップボードを許可して、コピー、ペストできるようにしたい方、またはMacbook M1のディレクトリをUTMに構築した仮想マシンWindows10がアクセスできるよう許可したい方はぜひこちらの記事をご覧してください。
コメント
最初に参考にしていたページです、ARM64 Insider Preview のダウンロード方法などが丁寧に記されていて参考になります。